斜めからインドネシアを眺めよう 419 [撤退]

Peranbanan2.jpg
ジョクジャカルタ高台から、朝もやの中のCandi Peranbanan(プランバナンヒンドゥー寺院)の遠景、後ろの霧にもう一つのプランバナンが写っている。

品質に関する話と、それに関して、社長と話をしたくても、連絡が取れない、という話が、多くの会社から私に云ってくる。全く困った会社であり、困った日本人である。

そんなことが在ってか、なくてか、私が住んでいる辺りの工業団地の日系プラスチック射出成型の会社で危機に瀕している会社が目立っている。
理由はさまざまだが、大きな理由の一つは、日系企業の射出成型会社が多過ぎる。射出成形は、やろうと思えば誰にでもできる。機械と金型があればほとんど、素人でもできるし、素人も、一年もやれば、一人前の技術者として、認められてしまう。注文する側も、価格を優先する。日系でなくても、台湾、韓国系からも見積もりをとる、インドネシア企業でも、最近は日本人が現地採用されて、日系企業と対等に技術を持っているので、なお、過当競争になる。
第二は、人脈第一、それに割り込むための営業力と品質保証や納期管理など、成形技術以外の問題を起こさない管理能力が必要です。そういう人がいる会社は生き残るが、そういうことを軽視する会社は淘汰される。危ないか、大丈夫かは、経営者によって、はっきり分かります。S社、K社、O社は経営者が働かなかった。S社は身売りが決まった。K社はいつ出ていけるか分からないが,解散の申請は済んだし、もう、製造はしていない。O社は売りに出している、買い手を探している。いずれの会社も、本社や投資家から、見切りをつけれたのです。
外から見ると、セキュリティ以外の人が活動している気配が感じられない。そして、それらの会社が製造を止めても、もともと、頼りにしていないのだから、客先は困らない。長期的には、不安から、安心の方向に向かう。
 
 こちらの会社は順調にやっているのだが、日本の本社が危機に瀕している会社や、既に会社更生法を申請した会社もある。こういう会社は、過去にも、何社かあって、切り離して独立し、自立し、立派に経営を継続している会社もあるが、多くは、海外の子会社も株主が大幅に変わって、経営者や経営方針が変わるので、客先は、こちらの方がはっきりしない点が多くなるので、心配の種になります。私が知る限りで、こういう会社がB社とI社とK社の三社あります。

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