(^_-)-☆広く深く [押出成形]

 3702 例えば、ある会社が、他の製品製造で取引がある、その会社から、ポリエチのチューブを作る会社を探していると聞き、価格的に合えば、ライセンスを取って、内で装置を購入して引き受けようという気になったとする。日本の押出成形ラインの製造をしている会社から見積もりを取る。作りたいチューブを製造できる装置で、しっかりそれが出来るようになるまでの技術指導も受けることだ。逆に言うと、それしかできない装置で、技術指導もそれ以外は出来ないということだ。
LDPEで10φ×8φと12φ×10φのチューブが出来る装置を2000万円程で設置したとする。その装置で出来るのは、多分、冷却金型のサイズを変えれば、20φから6φくらいの外径で、肉厚が1~3mmくらいの範囲なら、教えられた作業者が出来るでしょう。しかし、それ以上、それ以下のサイズの物は、冷却金型のサイズを変えただけではできないでしょうし、サイズを変えたら、取り付けができないでしょう。また、LDPE以外の樹脂、例えば、同じポリエチHDPEでもできない。ましてやPC,PA,POM,PPその他、すべて、その装置ではできない。
射出と同じように、装置や金型の責任は成形会社ではなく、売った会社が責任を負える範囲の製品しかできないのです。

私が指導し、技術を提供した会社、いくつかあるが、それらの会社も、それの範囲内の仕事しか、新しく引き受けられないのです。中には、それまでの客先が撤退して仕事がなくなって、他の仕事を探そうにも、営業もできないで、押出ラインが遊んでしまった。現客先から、別の樹脂で異形品の引き合いがあっても、断ってしまった。また、使用樹脂の変更を頼まれたが、見積もりも出せない。こんな話も聞いている。

ノウハウの塊だ。一般的にには、製造現場を見せることはない。ただし、インドネシアの場合は、見たって分かる人はいないし、自分も。こうすればできるかも知れないと思うような仕事をしている人はいない。だから、望まれれば、どなたにも見てもらっている。真似して、作ってしまったという人はいない。

だから、私を見て楽な仕事で、儲かっていそうだなと思っても、手を出しては、後で、とんでもないことになります。そういう例が、日本にもインドネシアにもありました。今も、困っている会社があります。

私が作る押出ラインは、一部を交換すれば、様々な樹脂のチューブやプロファイルができるようにしてある。大きい物を作るには、それを、スケールアップすればいい。指導した何社かも同じ装置を持っているが、それでもその使い方が分からないので融通が利かないのです。
DSC01947 - コピー.JPG
出荷時にはこんな外観です。
DSC01945.JPG

インドネシアのプラスチック押出技術を支えている二人、難しい異形品の調整をしている。どんどん、新しいことをやっている。このプレス機も新しく導入した。
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