(^_-)-☆TPS 4 [押出成形]

 3261 今年も残すところ、10日になった。今期初霜の庭でした。
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バイパスへ入る途中、通過した、昨日、小学生二人が、車にはねられた場所、学校の正門の真ん前の信号がある交差点でした。
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6ナイロン、66ナイロンに可塑剤入りの原料がない、11や12ナイロンには、可塑剤入りがある。当時、これらのチューブを作るとき、可塑剤が入っていないものは、密着キャリブで、できたが、可塑剤入りの11,12ナイロンのチューブは、うまくできなかった。柔らかいから、キャリブの抵抗で伸びてしまい、伸びが一定しないから、径も一定しなかった。そのうえ、表面が艶消し状態になってしまって、外観が悪い。また、何となく折り曲げをしていると、千切れてしまう。フランスからサンプルは艶があって、落ち曲げてもちぎれることはなかった。つやを出すことに集中した。温度条件や引取速度などで、如何かとやってみたが、変わらなかった。出てくる溶融樹脂には艶がった。それがキャリブへの密着で艶消しになっていたので、キャリブの前に、小さな穴をあけて、水の膜を作ってみた。ちょっと、径が大きいところで冷やすので、縦しわが心配だったが、それはなく、問題は解決した。外径のバラツキも解決した。予備冷却の方法でした。大体、この方法で、PP各種、PS各種、ABSなどの共重合樹脂、PC,PBTなどなど、比較的、硬い樹脂はこの方になった。

その他にも、もっと、軟質の樹脂はどうか、例えば、LDPE,LLDPE、スピードの極端に遅くすれば、密着型で出来るが、それでは、採算が合わない、とにかく、スピードを上げなければならない。で、減圧というか減真空度、バキュームで金型の内壁に引っぱる力を調節できるようにしたかった。キャリブを箱の中に入れて、その箱の中を減圧することにした。間接キャリブということにした。キャリブに前の予備冷却はこれでも有効だった。

その後、PCチューブ、5φ×4,5φのチューブをやはりこの方法で作ったが、肉厚を一定させるために、サイジングプレート(当時がアルミ板に穴をあけて通すだけ、バキュームは使わない)だけを使って、密着で何とかやっていた。これが、技術がいる仕事で、私にしかできなかった。これは、辞めてから後の話に繋がった。http://otaenplaext.net/newpage306.html
素引き法と言っていたが、密着型とただ通すだけで、非常に柔らかい樹脂は、ただ、通すだけで、水は、周りからちょろちょろ出てくる方法だ。一番単純だった。軟質塩ビのチューブは、20社ほどあるインドネシアのローカルでも、簡単にできる。PU(ポリウレタン)もこの方法だ。
技術的には、丸棒板の成型方法についてもドイツから来た技術の面影がなくなるほど変えていった。圧力調整弁からの樹脂も入れの問題、電磁クラッチ付きのモーターを使った押出機を考え出した。金型の内側へのテフロンコーティングも始めた。丸棒、板だけでなく、肉厚のパイプ、例えば、100φ×40φといった具合に、また、50mm厚で幅300mmの板に下駄の足が二本、50mm幅長、長さ100mm、下駄を横から見たようなもの、また、肉厚60mmのT字型 天狗の下駄を横から見たようなもの、切削部分が少なく成るようにと、客先からの特注品だ。そりを無くすことに苦労した。

私が50年前にやったことは、今でもそのまま使っているという。もっとも、変えようがない、全サイズの金型を、新しいデザインに変えるなどは、膨大な費用が掛かる。エクストロン系の会社も、今も,当時のままの成型法だ。
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最近、インドネシアで作った製品、透明S-PVCのプロファイル、私の留守中、よくやったと思う。
タグ:間接 密着 複雑
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