(^_-)-☆厄介な押出 [押出成形]

 3290 ここはどこ?インドネシアの北西の端です。キロメートル0ポイント、です。スマトラの北西の島、ウェーです。サバンという村の端です。大地震、津波があった場所です。ウェー島には、タイやマレーシアから欧米系の人が大勢来ています。
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ここはどこ?インドネシアの南東の端です。ニューギニアのほぼ真ん中の南北に、国境線がある。線の東がパプアニューギニアです。西側が、イリアンジャヤ、インドネシアですね。ムラウケから、なお西に2時間ほど車で国境線に向かうと、ソタという、国境も部落に着く。
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どうですか、どちらも、地の果てのようなところです。話のタネに、行ってみませんか。
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押出の何が厄介かって、どんな仕事か、聞かれた時だ。とにかく、説明のしようがない。仕方がないから、「ストローのようなものを作る仕事です」と、答えておく。それで、会話は終わりだ。どんな作り方をするのか、知っている人は、いないといっていいから、説明しても仕方がない

そして、それ以上に厄介は、上司に不満をいわれた時だ。知らないから、要求は、思い付きで何でもできる。それに、答えようがない。何を言おうが知らないのだから、納得はしない。始末が悪い

そして、大きな問題は、金型の消耗や修正やメンテナンスのことをインドネシア技術者に、なぜだ、なぜだ、なぜできないのかと、問いかけることだ。問いかけられても、その人に、説明のしようがない、ということを、知らないからだ。例えば、修正して使えないのか、どうしても、新しく作らなければいけないのかは、押出成形の基本から教えなければならないし、教えても分かってもらえないから、返事をしようがない。すると、聞いた方は、自分がダメなのに、こいつ、だめだと思う。インドネシア人としてはいい迷惑だ。

自分への評価を上げたいから、生産性のアップ、生産速度をもっと上げなさいという。気持はわかる、やれることは、今までやっていて、今の速度になっている。やれることの内容を知らない人が、速度を上げられるはずだという。単に、引取速度と吐出量を上げれば、いいと、思っている。
速度を上げるには、それなりの金型が必要になる。それまでの金型より金がかかる、大きな、長いものにしなければならない。それを、認めてくれるのでしょうか、それに、何パーセント上げられるのかも、やって見なければ分からない。
たとえ、寸法ができたとしても、速度を上げれば、冷却速度が遅くなる。表面と内部の密度の違いが、それまでより、大きくなる、ということは、歪が大きくなり、後に変形をしやすくなるし、加工を加えたときにも、問題が起きやすくなる。何より、物理的強度のなど物性が、落ちることが懸念させる。OKだった強度が、OKでなくなる可能性もある。

客先の承認も得なければならない。総合的知識とマネージメント能力も必要になる。何もわかっていない人が、ただ、生産速度を上げろ、上げることができないのか、と、評価を下げる。

言われた方は、「そんなに言うなら、自分でやってみろよ」、と言いたくなるが、我慢をする。

何度か書いたと思うが、私が20歳台のサラリーマンの時代、40歳、50歳の上司が、なかなか、製品ができなくて,すったもんだしながら悩んでいる私のところへきて、「何で、できないんだ、お前が引き受けたんだろう、早くなんとかしろよ」と、おっしゃる。またかよ、と、思った。仕事をできない人が、給料を沢山もらっていて、仕事ができない人が、できる人を評価する。矛盾だらけの組織には、いられない。会社を辞めて、自分で始めた理由の一つだった。
私が社長だった時以外は、50年以上前から、時の上司?に、言われていた。

このことが、インドネシアの押出に関する会社のなかで起きている。TPRの工場長が飛び出して、自社を作って、クドゥス(ポリトロンの企業城下町風)ではじめている。ほかにも、その動きがある。
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