(^_-)-☆最終段階2 [押出成形]

 3708 外径が30φ、もし、切り取っても閉じなければ、2mm幅をきりとればいいだけだ、そんな簡単にはいかないのが、私の作品だ。条件を変えて、何回かパイプを作って、方向に切ると、大体、4分の3の径迄小さくなった。それでは、30φにするには40φのパイプを作ればいいというこになった。そして、円周の4分の1を切り落とせば良い。これで、隙間の無い切り込みが入った30φのパイプができる。要するに90度を切り取ればいい。しかし、何回はまた条件を変えながら同じことをやってみると、平均的に、どうも、4分の3より少しだけ小さくなることが分かってきて、もとのパイプの径を適当に42Φにしてみた。また、小さくなって、2mm開けなければならないので、95度を切り落とすことにした。

そうした結果、28φの丸棒を差し込むと、大体2mmの隙間ができた。こんなことは、計算で分る筈だが、実際に確認はできた。ところが、話は、そう簡単ではない。先ず、条件を変えたいくつかのパイプを作る、作ったのだが、その条件とは、引取速度を3種類、製品の厚さを3種類(0.9 1.0 1.1)その組み合わせで、9種類のパイプでトライをして、結果を見ていた。基本的には1.0の厚さの時に、2mmの開きなら、それより厚ければ、隙間は広がるし、薄ければ狭くなる。難しい話で、その時、28φの棒に抱きつかせれば、外径もに変化してしまうのです。

頭がこんがらがりそう、その上、分かったことがある。パイプ製造ラインで二か所にナイフを入れ、切り取る場合と、パイプを作っておいて、何日か後に切り路るのと、径が小さくなる割合が変わる、何日か置いた後の方が縮み具合が小さくなる、開きが大きなままになるということだ。日数が経つと歪が緩和されるのでしょう。

考えてみれば、当たり前のことだった。作ったばかりの時に求める長さに切ってしまうと、後で短くなてしまうので、何本か取れる長い状態で切っておいて、何日か後、一般的には1週間以上後に、求める長さに切る。重合が進み、分子が密になるからだ。ということで、この製品も長く切っておいて、約一週間後に、スリットカットと定尺カットをすることにした。


なんだかんだ、やってみて、元のパイプは43Φ、肉厚1mmで、引取速度が、0.9M/分、2日後に96度の切り取りをする。ということにした。隙間のバラツキは±0,5に90%以上収まるようになった。量産になれば、肉厚のバラツキも、隙間の広いさに関係してくるので、隙間の交差を±1.0にというか、もしくは、仕様上差し支えなければ、0~3mmにしてもらおうと思っている。巻き付ける装置がまだできてきていないというので、公差を決めるのは、装置が入ってからになる。でも、やっとできた。

パイプを50年以上作っていたが、パイプに切り込みを入れれば、“のノ字”になるのは、ゴク常識的だし、理屈に合っているが、製造条件によって、また、切るタイミングによって、何%、径が小さくなるかを検証したのは、初めての事だった。勉強になった。
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ブリトゥン島へ行った時の写真、大小の岩というか大きな石が主に海岸に、適当にばらまいたように、積み上げたように置かれている。島全体が大石による芸術作品だ。その中のいくつかで、持ちあげたり、倒そうとしたり、指で支えて見たりした。
 

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