(^_-)-☆大量生産はない [勘違い]

1125 今日はバンドゥンを通過してタシクの手前のチレニまで行ってきた。この会社は色々な枠を専門に作っている。額縁や扉の淵である。要するに木を一定の断面にして適当な長さに切って両端を45度にして張り付ける。KIIC
何とかという会社も同じようなものを作っていた。材料は勿論木だが、今後はプラスチックも検討したいから私に話を聞きたいと来てもらったと言っていた。
 インドネシアの押出成形の現状は折をみて書いているが、なかなか、分からない人がいて、同じことを説明しなければならない場合が多い。日本と事情が全く違う事を先ず認識してもらわないと話をしても仕方が無いと思う。日本は特殊であって、東南アジアの状態はノウマルと受け止めて貰わないと話が進まない。日本のような木造建築が多い国はない。木が大量に不自由なく取れる南方の国々の建物、家屋が木で作られていると思ったら大間違い。木を加工して屋根材にしたり壁材にしたり、床にしたり、そういう事をしている国は殆ど無い、あったとしても、少ない。それらの国々の木を伐採して使うのは日本だ。
 それらの国は木を使わないで何を使っているのでしょうか。土です。粘土です。椰子の葉っぱや竹です。木の板の床の家など殆どありません。木の壁の家などほとんどありません。タイルや煉瓦です。椰子の葉や竹を編んで使います。
 そんな国々がプラスチックの木目模様の木に似せたものを使うはずが無い。額縁や扉にも使うはずが無い。スノコや風呂の折り畳み蓋などもともと無い。アルミサッシが都市のビルに使われる程度で、プラスチックのサッシなどまったく見向きもされない。

 木が使われないのだから、プラスチックが家屋に使われるはずがない。もし、使うようになるなら30年以上先の事でしょう。

インドネシアでの押出成形で一番原料を使われている製品はプラスチックの袋です。その次がシートでしょうか。雨漏りを防ぐために屋根に掛けるやつです。ついでストローでしょう。ローカルの零細企業がほとんど作っています。最近は電線や光通信用のケーブルを地下に埋めるためのパイプの生産量が増えているようです。これらはほとんど国営企業のようなもので、海外の技術を導入して自前で作っています。国策で、原料も特別安く手に入れているようです。
冷蔵庫の扉のシール、ガスケットと言います。これは結構量が多い。しかし、技術は必要無いので、ローカル企業と競合です。日系企業が一社やっていて、軟質塩ビを大量に使い原料屋を喜ばせていますが、その会社の利益は私が指導して作ったそれ以外の製品で上げています。また、日系のもう一社がガスケットの生産に参入するらしいが、その会社も、日本からの輸入品の現地生産の手伝いは出来ない会社です。

こういった若干大量に原料を使う製品に日系企業が横から入って行っても全く利益にならないでしょう。
 結局、成形が簡単で、大量販売、大量利益という押出成形の商材は在りません。日系企業が日本から輸入している製品の現地調達ができるよう、お手伝いするという、高度の技術を駆使して作りだす製品しかないのです。しっかりできれば、ほどほどの利益は上がります。会社の実力を披露するには恰好の商材が多いのです。出来ないと断れば、その程度かと思われるし、出来れば、やっぱり頼りになると思われます。だから、そういう仕事ができなければ、進出しても仕方が無い。
IMG_2795@.JPGIMG_2795.JPGインドネシアらしい水田地帯の風景
  
タグ:技術 堅実 信頼
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