(^_-)-☆遅い日系企業 [体験]

 1706 バンドンの中国系の人が経営している会社へ営業に行ってきた。バイパスの高速道路から近いが、ゴミゴミした、かなり古くからある工業団地の中、場所は非常に分かりにくい。経営者の経歴は詳しく聞かなかったが、歳は見かけ60歳くらいか。良く、中国へ行って、自分が使いたい部品を捜しに行く、安いものを捜す。品質よりも安いものを捜す。その上、なお、値引きを要求して直値下げさせて、手に入れるそうだ。見本市のようなものが、年中、どこかの都市で、やっているそうで、そこへ行っては、値段の交渉をするのだそうだ。手に入れた部品を手にしながら、熱く話をする。

 その上で、日系企業に対する、考えを話しだした。日本人は品質第一で値段は高くても仕方がない、そして、新しい製品を出すのに時間を掛ける。中国人は全くその反対だと。
一緒に行った或る日系会社のインドネシア人(生粋のプリブミ)が、それに、大きくうなづく。新しいものを採用するのに時間を掛け過ぎる。日本の承認を必ず取らなければ行動を起こさない。例えば、太田さんが出してくれた部品についても、私がテストした限りでは、今までのものより、色々な点で、直ぐに、今までのものから帰ればいいと思うのだが、日本人は、耐久テスト、何時間以上やらなければならないとか、日本へ送って承認を得なければならない、などで、いつになった、採用するのか、はっきりしない。売り出すまでに時間が掛かり過ぎるし、値段も高い。“自分たちでもこれじゃあ、競争に着いてゆけないよ、と、分かる”という。“そういう話を日本人に言っても聞いてくれない”電気製品、携帯電話が典型的だという。”ね、太田さん“と皆さんが、私を見て言う。

私もその通りだと思う。これじゃ、日本は、次々と、色々な産業で、抜きさされてしまうだろうと思わされた。こんなに、雑然とした工場で、環境がどうのこうのなどは全く問題されないで、中国から安い製品を買って来て、組み立てて中間部品を日系企業に提供しているのです。この環境を、その会社の日本人は見に来ていないという。そして、採用されるまで一年かかったという。日系以外にも同じようなものを納めているが、既にもっとすぐれた新しい安い製品を納入しているそうだ。日系企業にも紹介してあるが、採用されないそうだ。今や日系企業を相手にしても、必要が居あと思うところに気を使わなければならないので、相手にしたくないと、言いたげだった。
IMG_3033-.JPGIMG_3034.JPG
 色々、見せてもらったり、話をしたが、結局、私との話では「原料のブレード番号と図面と目標価格を、今月中は中国へ行っているので、10月に、示すので、検討してみてください」ということだった。「でも、原料は輸入だし、少しだけだから、高いでしょう。中国の市場は比較にならないほど大きい、原料も地元で大量に作っているし、製品も沢山作る、だから。中国と価格で競争するのは大変ですよ」と、閉めくくられてしまった。インドネシアで日本人では無理でしょう、と、言っているように受け取った。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0