(^_-)-☆金型焼場 [情報]


1155 毎日のように金型を焼きにある場所へ行っている。試作をするのにこんなハンデキャップはない。プラスチックの押出成型に携わって、46年になるが、焼場のない場所で仕事をしたのは始めてで、焼場は常に工場の敷地内にあるものと思っていた。一度使った金型を解体して整備するには、くっ付いている樹脂を取らなければならない。
取るには熔かして何かの道具を使ってはがし取るか、完全に焼いてしまって灰だけにしてしまうかです。熔けただけの状態では完全にきれいにはできないので、一般的には焼いて灰にしてしまうための準備でできるだけ樹脂を少なくしておく手段です。最終的には焼き場に持って行って焼いてしまいます。エアーを吹きかければ灰もなくなってしまうので磨くだけです。
例外がPVCやABSなど金型にペッタリ着いてしまわない樹脂です。また、こういう樹脂は焼くと暗い煙をモクモクと舞い上がらせるし、臭い。これらは最適の温度で、プライヤーなどで引っ張ればきれいに金型から剝すことができる。エアーを金型から離れ際に吹きかければうまく取れる場合が多い。ただし、剝すタイミングを逃すと取れないので、温度を上げなおして取ることもある。金型が複雑になればなるほど、はがしにくくなることは当然です。そういう場合は焼くしかない。焼けばきれいに取れることはほかの樹脂と同じです。
PVCは塩素ガスを大量に発生させるので、金型自身を錆させやすいし、その環境にある鉄類の錆を早めることになるのを承知しておかなければならない。
ということで、焼場は仕事のスピードアップと品質の向上に必要です。使う、使わないは別にして、LPGバーナーの焼場か、急がない時には電気炉は必要です。電気炉は500℃~1000℃くらいでセッティングできればいいと思う。タイマー付は勿論です。夕方、炉に入れておけば朝来たときに金型がきれいになっていて、温度も常温になっているという仕掛けです。

場所はこれも当然ながら、外である。雨がしのげればいい場所です。だから、昨日の買い物でバーナーを買った。大きな口径のLPGバーナーがインドネシアでは手に入らないからです。

 焼場があれば30分で済む仕事、今の職場に焼場がない。だから、金型を整備するのに数時間かかってしまう。それも、某社の焼き場を借りてでの話です。もし、某社に焼き場がなければ、もっと時間がかかってしまうし、納得いくきれいさにならなくても、この程度でいいかと、セットしてしまうしかない。そんな状態では試作が思うようにできないが、仕方がない。
何十年も焼場がない会社に、いても1年程度の人間が、思うように仕事ができないからといって、焼場を作ってほしいとは言えないし、説得もできない、稟議書を書いても環境がどうのこうのといって、却下されることは分っているので、提案もしない。
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