(^_-)-☆目脂 [押出成形]

 1886 間もなく機内に入る。
この道一筋48年、間もなく50年になる。継続は金なり。インドネシアで押出職人をやっていて、65才くらいの時から、後二年、後二年と言い続けている。今も後二年と言っている。職人もこれだけ長くやっていれば、本物だと思うが、そう思うのは、私だけでしょうね。

“目やに“って、一般の人には、何の事?思うでしょうが、押出成形をやった人は、ほとんど、こういう表現をするようです。溶かした樹脂が出てくる口金の縁につく、その樹脂とは違った状態になった、樹脂が付着することです。金型と流れる樹脂との間に出来る、ほとんど流れない被膜状態の部分が少しずつ出てきてくっ付くのだと思う。薄茶色に透明っぽく見える事が多いし、小さく丸みを帯びている場合も多いので、職人は目脂というのでしょう。
考えられる原因はいくつかある。1 温度条件です。温度が高すぎれば、被膜が分解して異質なものに変わりやすい。だから、この事だけを考えるなら温度が低い方がいい。2 どこかに樹脂が淀むところがある。その部分も分解をしやすい、溜まりが無い金型の構造にする。3 他の樹脂が混じっている場合も化学的に結合しない場合は、異物として、樹脂に馴染まず、引っかかりやすい、粉砕を混ぜた時に粉砕に別の樹脂が入っているとか、アロイ(わざと別の樹脂を混ぜた樹脂)などは分離しやすい。
金型の構造的に、目脂が口金の縁に溜まらないようにするにはどうしたらいいか。1 引き落とし率を小さくする。引き落とし率とは、実際の製品の大きさと口金の隙間の大きさの比率です。一般的にPVCなどは1,1とか1,2などでしょうか、PEなどは1,5くらいでしょうか、大体、適当ですが、事、目脂に関しては引き落とし率が小さい方が留まらない。だから、例えが、φ2×φ1のチューブなら、ノズル、マンドレルはφ2,5×φ1.25で、1,25倍以下にしたい。φ10×φ8ならφ12×φ9,6以下にしたい。プルファイルについても同じことが言える。細いチューブは、金型の作りやすさから考えて、どうしても引き落とし率を大きくしてしまうので、目脂が溜まりやすくなる。2 口金の先端に微妙にRを付ける。内側に目脂が付く可能性がある場合は特にマンドレルの先端を微妙にRにする。

細いマンドレルの先端が細い場合は、私はずっと以前から注射針を使っている。どうしても、曲げて仕舞ったり、潰してしまったりしやすいので、交換できる構造にしている。先日、触れたライナーチューブや香水などのボトルの中に入るチューブはそうしている。内側の異物の検出についてもライナーチューブの説明で触れている。
http://blogs.yahoo.co.jp/enplaind/38833887.html
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今朝のゴルフのスタート前、06:30頃です。霞が掛かっていたが、間のなく、晴れあがって、暑くなった。


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