繁栄の末期症状 [日常]

IMG_3535.JPGIMG_3533.JPGまたまた、レクサスをリコールした、某車生産の超大企業のT社のT社長は知っているのでしょうか。日本や他の外国のことは知りませんが、インドネシアの業界のことは知っています。車やさんだけに限ったことではないと思うが、車屋さんやバイク屋さんの規模が多きい最終組み立て屋(大企業)さんの品質管理担当者が、欠陥を追及するのに、日系の一次、二次の下請けの表面的状況を厳しく監査するだけで、奥の秘密については目をつぶっているのか、本当に知らないのか、チェックをしていない状況です。
見積もりや品質については、日系企業からの資料をもとにしている。そして、監査があった時も、其の日系企業からの品物を基礎にして製品を作っているという資料しか見せない。下請け日系企業は隠れ蓑に使われているのです。
 感心させられた製品の購入の仕方があった。製品のサプライヤーに原材料を支給する(売る)その価格は、それは明らかにしないが、入手した価格の30%増しの価格で支給する。原料を売って利益を上げるのです。その原料価格を元に製品の見積もりを出させる。利益率は10%以内に抑える指し値を最終的にのませる。処だ、それが最終にならない。原料の価格が上がったと言って、原料価格を例えば20%上げる。そして、利益の金額をそそままにし原料価格だけ上げた見積もりを出させる。当然利益率は下がる。製品発注側は原料を売って利益を上げ、製品価格は実質値下げをさせたことになる。うまいやり方である。その会社は、最終組み立て会社に出す価格は、原料が上がったと言って、定期的値下げ依頼を断ることができる。自分が売った原料価格分、実際に仕入れ価格が上がっているからです。ちなみに、私が取引している会社はそんなことはしません。無償支給で、出来ただけの数量を加工賃で引き取ってもらています。
 中間はそういうことをしないと、最終組みたて会社からの値下げ要求を飲めないのです。苛められるのは中小零細の日系企業です。それでも、コンスタントに仕事があるということで、そういうカラクリを知りながら、引受けているのです。
http://www.k4.dion.ne.jp/~enplaind/
もう一つの方法は、前にも、書きましたが、ローカル企業から、どんな原料でも構わないので、一応使える製品を調達し、その、比率を増やすのです。原材料の品質を確認しません。とにかく安ければいいのです。原料証明もISOも要求しません。監査にも入りません。それを要求するのは日系の下請けです。そこから出る資料を最終組み立て会社に出すために、その会社から、若干高くても、少しの比率だけ製品を購入するのです。日系企業はそういうところでも、うまく、利用されているのです。監査も、値下げ要求も定期的に来ます。
 最終組み立て会社(大企業)の担当者は当然知っていると思うが、それは、暗黙の了解ということになり、今回のようなかなり厳しいリコール問題が発生した時にも、同じです。ローカル企業までは調査や要求はしません。問題を起こした部品だけ交換して終わりです。大騒ぎをして見せるだけで実態は何も変わりません。ほとぼりが冷めるのを待つだけです。
 MM2100工業団地の入り口ゲートと押出工場のオフィスの私の場所から現場を見ることができる。
   

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